大阪夕陽丘高校 導入インタビュー

校内予備校導入!
大阪夕陽丘学園高等学校の
事例を紹介

加賀城先生の写真

加賀城先生

いかに無駄な時間を過ごしているかという 視点が生まれたように思います

1939年に創立し、生徒が見つけた将来の目標、夢への挑戦を長年後押してきた大阪夕陽丘学園高等学校。創立から「生徒の自立を、辛抱強く見守り手助けする」という姿勢を受け継ぎ、一人ひとりの個性を伸ばす教育を続けています。今回は、大阪夕陽丘高校特進コースのコース長を務める加賀城先生に校内予備校の導入について話を伺いました。

interview

生徒に合った学習方法を模索

AXIV このたび、校内予備校を検討したきっかけを教えてください。
加賀城先生 本校は『自立した学習者』の育成を目指しております。私たち教員が生徒に授業を提供して、テストを受けてよかった・よくなかったではなくて、生徒自身が自分にとって必要な勉強は何だろうかと考える。そして、自分に合った学習方法を見つけながら勉強していくことが必要だと考えています。
しかし今までの形だと、私たちから課題を提供して取り組むだけになってしまいます。そこで、自分の目標に向かって勉強する“受験”というものを使って、自律した学習者の育成を特進コースで行っていこうと考えました。
受験の戦略に長けている予備校・塾さんにお願いしながら、どのように進めたら目標が叶えられるのかを、自分で考えながら進めてもらいたいという思いから校内予備校を検討するようになりました。
AXIV 他に数多くの予備校がある中で「AXIV for school」を導入しようと思ったのは、なぜでしょうか?
加賀城先生 『自律した学習者』の育成が一番大事だと思っているので、本来の形の授業を提供するのであれば学校でやれば済む話です。補習をどんどん入れていけば十分対応できることだと思います。なので、授業を提供するというより自学自習をいかに効率良くするか。自分にとって必要な自学自習をどうやって進めていけばいいのかという視点が大事だと思っています。
昨今、強制自習制度など学習時間を確保する塾が増えてきています。どこにお願いするか悩みましたが、受験戦略や本人たちの目標に寄り添ってくれる点が重要だと思ったので『AXIV for school』がすごく適していると感じました。

大学受験の現実を知れたトライアル

AXIV 導入前のトライアルを実施しましたが、生徒さんの感触はいかがでしたか?
加賀城先生 生徒たちは『これだけやらないと合格できないのか』と、合格に必要とされる勉強量の多さに驚いていました。口では大学受験をすると言っていますが、大学受験について実際どれだけ知っているのかというと、まったくです。これまで受験勉強の大変さを実感できていなかったので、びっくりしていました。
あとは、いかに無駄な時間を過ごしているかという視点が生まれたように思います。スマホ時間もそうです。『気づいたら、これだけ時間が経っていた』ということを意識するきっかけになりました。
それから、知らなかった学習方法を知ることができて勉強に弾みがついた生徒もいます。逆に『勉強、勉強でしんどい。自分はこんなに勉強していなかったのか』と思い知り、反省を持った生徒もいました。トライアルは私にとってもよかったですし、生徒にとっても現実を知るという意味で、すごくよかった取り組みだと思っています。
AXIV トライアルで生徒さんの勉強時間やスマホ時間の検証を行いました。その成果はいかがでしたか?
加賀城先生 生徒の事後アンケートで出てきたデータを見ても、数字的に明らかにスマホ時間が減って勉強時間が増えました。普段の授業の姿勢や休み時間の使い方も大きく変わったと思います。特に、トライアルをしてから『この時間に、これをやらないと、あれをやらないと。暇な時間なんてない。無駄にしていい時間なんてない』という意識は、担任として見ていても顕著に出ていたと思います。

今のままで変わらないのであれば、
思い切ってやってみよう

AXIV 導入に対して、他の先生方の反応はいかがでしたか?
加賀城先生 まず、導入後のイメージが湧かないという課題があったように思います。学校は、今も昔も“私たちが生徒を育てるんだ”という思いが強いところです。生徒思いの教員がすごく多いのですが『勉強ノウハウを持っているだろうけれど、果たして外部の人にお願いするのはどうなのか?』『たしかに戦略が大事なのは分かるけれど、うちの生徒に本当にできるのか?』と心配する声は多く上がっていました。
AXIV そういった心配は、どういう形で解消されましたでしょうか?
加賀城先生 私が他の先生に伝えたのは『今までにない取り組みなので、やってみないと分からない』ということです。うちの学校は入ってくる生徒の偏差値層の割に、そんなに実績が出ていない実感がありました。『今の教育を続けて変わらないのであれば、思い切って変えてみてはどうか。1回やってみて、うちの生徒に合う形にどんどん変えていけばいいのでは?』と提案して話を進めました。

合否にこだわらず、
生徒の人生を考えたい

AXIV 今回は受験生だけの導入でスタートしているのですが、今後はどのような展開を考えていますか?
加賀城先生 特進コースなので3年生は全員、受験することが前提です。理想を言えば1年生、2年生の早い段階で、受験する上でどれだけ勉強しないといけないのか体験できるような制度ができたらいいなと思っています。
AXIV 最後に「AXIV for school」を導入してよかったこと、今後期待していることについて教えてください。
加賀城先生 まだ1回目のカウンセリングが始まった段階ですが、今の段階でトライアルの時と同様に、受験に対するイメージというか、頑張らないといけない気持ちは他のクラスからも少しずつ出てきています。意識改革の面で結果は明らかです。
実績に関しては全部走りきらないと分かりませんが、これから期待することは生徒の受験生活の1年間を走りきったという満足感。合否よりも『やりきったぞ』という実感を持てることです。『これだけ勉強したから、受験生として頑張ってよかった』と思って卒業を迎えられる1年間にしてもらえたら一番いいなと思います。そう思える要因の一つとして、アクシブさんの取り組みがうまく働けば理想的ですね。